2006年04月12日

ドミノ |キーラ・ナイトレイ

ドミノドミノ
出演:キーラ・ナイトレイ /ミッキー・ローク /エドガー・ラミレス /クリストファー・ウォーケン /デルロイ・リンドー /ルーシー・リュー
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日 2006-04-01


有名俳優の娘として生まれ、その美しさからモデル業も経験しながら、バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)というアウトローな職業を選んだ実在の女性、ドミノの物語。1000万ドルを盗んだ犯人をつかまえようとするドミノと仲間たちの攻防に、FBI捜査官との尋問が重なり、彼女の過去の人生が明らかになっていく。ドミノ役、キーラ・ナイトレイが、それまでのイメージを一変。銃を撃ち、ヌンチャクを振り回すなど激しいアクションもこなしている。
ドラッグに溺れ、気に入らない相手には暴力を辞さないヒロインの生きざまに圧倒される。その気性の荒さと、過激なバイオレンスで、普通なら不快に感じるはずの場面も、ドミノの心の奥にある正義感が伝わってくるので、むしろ爽快。トニー・スコット監督は、ド派手なアクションシーンを、ざらついた画面と不安定なカメラワークで臨場感たっぷりに演出している。モデルとなったドミノ当人は、映画公開直前に35歳で急死。生前の本人の姿も、一瞬、画面に現れる。(斉藤博昭)


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イン・ハー・シューズ |キャメロン・ディアス

イン・ハー・シューズイン・ハー・シューズ
出演:キャメロン・ディアス /トニ・コレット /シャーリー・マクレーン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメントジャパン
発売日 2006-04-07


ルックスは最高だけれど責任感ゼロで問題ばかり引き起こす妹マギー。弁護士というキャリアを築いているけれど、自分を押し殺してきた姉ローズ、そしてとある心の傷を引きずってきた祖母のエマ。そんな3人が自分らしい人生を築こうとする様を、なかなか自分にピタリと合う靴を見つけるのが難しいという話になぞらえて見せる作品だ。胸にググッと迫ってくるのは姉妹の関係など、女性ならではの感性や心の動きが丁寧に描き込まれているからだろう。さすがは『L.A.コンフィデンシャル』や『8Mile』でも心の動きを鮮やかにとらえてみせたカーティス・ハンソン監督だ。そういった女性の感性が丹念に描かれた分、周囲の反応を観る限り、どうやら今ひとつ男性にはピンとこない作品になっているよう。逆に男性はこの作品を観て女心を研究してみては!?(横森文)


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私の頭の中の消しゴム |チョン・ウソン

私の頭の中の消しゴム私の頭の中の消しゴム
出演:チョン・ウソン /ソン・イェジン
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2006-03-10


日本のテレビドラマ「Pure Soul〜君が僕を忘れても」を基にした韓国映画で、演技派のチョン・ウソンとソン・イェジンが共演。社長令嬢のスジンが、偶然出会った大工のチョルスへの想いを高めていく。父の反対にもめげず、チョルスと結婚したスジンだが、彼女は若年性のアルツハイマーだと宣告される。前半のロマンチックな物語が、中盤から一変。アルツハイマーとなってからの切実な生活まで描く後半は、あまりにも悲劇的だ。
下手をしたら、安っぽい感動モノになる危険もはらんだ物語だが、主演ふたりの名演技が観る者の心をつかんで離さなくする。可憐でピュアな魅力をふりまくイェジンもいいが、ときに荒っぽく、ときに限りない優しさでスジンに向かうチョルス役で、ウソンが男くさい存在感を見せつける。顔立ちやスタイルも含め、本作の彼は、男女両方から「カッコいい男」と認められるだろう。ふたりの演技に加え、要所でのセリフもすばらしく、愛する人の顔さえも識別できなくなる悲しさを共有せずにはいられない。ラストシーンも絶品。(斉藤博昭)


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バットマン ビギンズ 特別版 |クリスチャン・ベール

バットマン ビギンズ 特別版バットマン ビギンズ 特別版
出演:クリスチャン・ベール /マイケル・ケイン /リーアム・ニーソン /ケイティ・ホームズ /ゲイリー・オールドマン /トム・ウィルキンソン /渡辺謙 /モーガン・フリーマン
ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 2005-10-28


1989〜1997年に4本の映画が製作されたシリーズが復活。バットマンの誕生秘話に焦点を当てる。少年時代に両親を殺されたブルース・ウェインは復讐を誓って成長するが、犯人は殺害され、彼は行き場のない怒りに苦しむ。謎めいた「影の軍団」から戦闘技術を学んだブルースは、ゴッサム・シティで亡き父の大会社を受け継ぎながら、バットマンに変身して悪と戦うようになる。
若きバットマン役、クリスチャン・ベールを、錚々たる名優陣が囲む充実のキャスティング。渡辺謙も短い登場シーンながら怪しげな存在感を示す。主人公が訓練の末に超人技を身につけるという設定から分かるように、前シリーズに共通するアメコミヒーローの軽さや、悪役の奇抜さはまったくない。バットモービル、バットスーツなども映像の雰囲気に合わせてハードに進化。クリスチャン・ノーラン監督は、ダークでシリアス、正統派のアクション映画を目指したようで、その意図は十分に達成されたと言っていい。前シリーズがそれほど好きでなかった人の方が、満足する出来かもしれない。(斉藤博昭)

真面目なバットマンだった 2005-07-10
とても真面目な印象で、
今までとは別物のバットマンでした。でも、執事さんに味があって良かったわ!
渡辺謙さんも存在感がありました!「人は中身でなく行動で決まる」
レイチェルも素敵な女性でした。派手な映像で見飽きないけど、
ティム・バートン版が好きな私、
少し淋しさも覚えました・・。

暗黒の騎士再び! 2005-10-29
今までのシリーズが若干おちゃらけていたので、今回の真面目なストーリーとダークヒーローぶりに感激しました。
モーガンフリーマン&マイケルケインの演技も絶妙ですね。
しかし、家の外にゴミを捨てに行くゲーリーオールドマンに哀愁を感じたのは私だけでは無いハズw

より劇的に、そして、リアルに。深みのある娯楽映画。 2005-11-14
バットマン誕生の物語をやや暗いトーンで制作、そして、素晴らしいキャスティング。映画評を読み、かなり期待していたが、予想以上に面白かった。より劇的、そしてリアルな展開で、この新しいバットマン像がとても気に入った。優劣と言うより、好みの問題かもしれないが、少なくとも私はこちらのバットマンの方が好きだ。それを支えているのは脇を固めたマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、リーアム・ニーソンなどの名優だろう。とりわけ、執事役のマイケル・ケインの演技は秀逸だった。ストーリーとしては、長い修行の旅の後で、ゴッサムに戻り、徐々にバットマンのキャラクターを作っていく過程が面白い。唯一、ガッカリしたのは
渡辺謙の役どころがいまひとつしっくりこなかったことだろうか。バットマン役の俳優は、声が全体の暗いトーンにピッタリでなかなか魅力的だった。私が今まで見たバットマンのなかでは最も好きな作品で、次作に期待感が高まる。次はジョーカーが出てくるのだろうが、ジャック・ニコルソンが演じた役を誰が演じるのか今から楽しみだ。

これがオリジナルだと言いたい… 2005-09-06
 ティムバートン版2作のファンとして不安を抱きながらも劇場に向か
ったが…。 はっきり言ってシリーズ中ベストではないかと思われる。原作を読ん
だことのある方はご存知だと思うが、もともとはダースベイダー並みに
暗い過去を背負った男が主人公のストーリーである。
上記のものも含めた前作までが異質に思われるほど今作の方がしっくり
くる。前作までがPOPSだとしたら今作はクラシック、それもバッハ系の重厚さ
だ。是非観ていただきたい。

ビジュアル重視→内容重視 2005-11-13
題名からご推察できますように前4作とは全く関係がない、新しい内容です。もちろん前作も大好きですが、ビギンズには違った良さがあり好きになりました。全くバットマンを知らない方でも見ることができるし、満足できる内容でしょう。IMDbでも非常に高く評価されています。程よいスピード感、アクション、そしてバットマンであるブルースウェイン自身の内面での戦いが色濃く描かれています。単純なヒーロー映画ではなく、大人が楽しめる作品だと思います。今後の続編に期待しましょう。


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チャーリーとチョコレート工場 特別版 |ジョニー・デップ

チャーリーとチョコレート工場 特別版チャーリーとチョコレート工場 特別版
出演:ダニー・エルフマン /ジョニー・デップ /フレディー・ハイモア /デヴィッド・ケリー /ヘレナ・ボナム=カーター /クリストファー・リー
ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 2006-02-03


監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップの4度目の顔合わせは、ロアルド・ダール原作の人気ファンタジーの映画化。ウォンカ氏が経営する巨大なチョコレート工場に、5人の子どもたちが招待され、驚くべき体験をする。5人のなかで、唯一、貧しい一家の少年チャーリーで、天才子役のフレディー・ハイモアが名演技を披露している。ほぼ原作どおりの展開に、ウォンカ氏の幼少期のトラウマなど新たなエピソードが加わり、彼の人物像に深みが出た。
本作最大の面白さはバートンらしいブラック&シニカルなテイストだろう。子どもたちの性格や運命は原作以上に強烈だし、おかっぱ頭のジョニー・デップの演技も異様なインパクトだ。映像では、工場で働く小さな人々「ウンパ・ルンパ」や、クルミを割るリスたちなど、実写とCG、アニマトロニクスを駆使したマジカルな場面が必見。工場内のツアーは、テーマパークのアトラクションのごとく進み、各ポイントでのカラフルで奇妙な風景は目に焼き付いて離れない。自分にふさわしい題材を、うまく料理した映像で、バートンのひとつの集大成だと言ってもいいだろう。(斉藤博昭)

文句なく楽しめました 2005-10-05
映画館で見ました。チャーリーがゴールデンチケットを当てるまでのエピソードで、
チャーリーとその家族にホロっときてしまいました。
この後、チャーリーを応援したくなるには十分のエピソードです。
他の子供たちは、まあ可愛げはないのですが、「こういう子供
いるよな」と思わせるキャラでもあり、トラブルに巻き込まれた時は
「どうなっちゃうの!?」とちょっと心配に。
でも彼らが工場から帰っていくシーンでは笑ってしまいました。工場の中は本当におとぎの国で、自分が食べるお菓子がこういう風に
作られていたら・・・こんなお菓子が本当にあったら・・・
と考えるだけでも楽しいです。
ウォンカ(実際はロアルド・ダール)の想像力に脱帽です。
これを映像化したティム・バートンや、ジョニー・デップをはじめと
する出演者、スタッフ達にも敬意を表したいです。「2001年宇宙の旅」のパロディ(?)はすぐにわかりましたが、
その他にもきっと見逃している「遊びごころ」があるような
気がします。
DVDが出たら、そんなシーンを探してみたいと思います。

ひさびさに、バートン印が満載の痛快作。 2005-09-18
 ティム・バートン印が満載の痛快作。冒頭の、主人公であるチャーリーの、今にも崩れてしまいそうな傾いた家の造形から、バートン・ワールドに、ぐぐんと引き込まれる。ウィリー・ウォンカの“金のチケット”を手に入れた5組の子供たちが、チョコレート工場に招待されてからの、とびきりキッチュで、ビザールな世界は、バートンの真骨頂と言えるモノで、ウンパ・ルンパ族がツイストするダニー・エルフマンの遊び心溢れる音楽は、「ビートル・ジュース」の“BANANA BOAT”の衝撃(笑撃)を遥かに超えて、爆笑ものだが、ただし、正直、少々長く、チョコの濃厚さの如く、胸にもたれる箇所もある。ハイテクおたくに天罰が下るパートは、“板チョコ”を“モノリス”にして、「2001年宇宙の旅」のパロディを敢行しているが(しかも、リヒャルト・シュトラウスの、あの有名な主題歌まで流して)、ただもじっただけの、バートンらしからぬツマラナサだ。むしろ、5人目にチャーリーが滑り込むまでの序盤の方に、映画的な魅力が満ち溢れていると思う。「アパートの鍵貸します」を想起させるソルト氏のナッツ工場の従業員たちのユーモラスな動きや、“金のチケット”を巡るチャーリー一家の、悲喜こもごものやりとりは、今、思い返しても、面白く、余韻が残る。ジョニー・デップは、相変わらずの名演、マイケル・ジャクソンを思わせるメイクで、クリアガラスに二度も体をぶつけながら、とびきり奇抜な主人公を、嬉々と演じている。

愉しいおもちゃ箱。 2005-10-24
ジョニー・ディップは流石に芝居巧者ですね。シリアスからちょっとオカシナ本作までこなしてしまうなんて・・・しかもこの映画は久々に妙な役なので演じていて愉しそうだったのが伝わってきました。子供の頃、親に買ってもらった「チョコレート工場の秘密」。夢中になって読んだ記憶があり、その映画化という事で楽しみにして見に行きました。主人公の少年はもちろん、他のおデブちゃんの男の子、我侭娘・・みんな特徴を捉えていて笑ってしまいました。そして、チャーリーのおじいちゃん、見ていて「そうそう」と懐かしく思い出してしまう程良かったです。工場の中の不思議で美しい映像、これはティムバートンならではですね、ちょっと急ぎすぎの感はありましたけどウンパルンパの歌も含めて充分愉しみました。ラスト、原作とは違ったような気がするのですが・・・??あれは、あれでよし、かなと思います。「感動・コメディ・ヒューマン・サスペンス」どれでもない何といったらよいか分からない不思議なジャンルです。子供を連れて見に行っても喜ぶでしょうし、ちょっとブラックな側面もあるので大人が見て思わず笑ってしまったり・・といった一人で見に行くより、ご家族みんなで、といった感じの映画です。子供の頃、ユメを膨らませていた本がどんどん映像になって飛び込んでくる・・・今の子供は羨ましいなあ、などと思ってしまいます。
でも、たまにはこんなおもちゃ箱を空けて想像力で満ちていたあの頃を懐かしみたいものだ。最後一点、原作を知らない、ファンタジーは好きじゃない友達と見に行ったらかなり不評でした。感動の涙、厳密なストーリーを追う、というより単純に楽しめるタイプの方ならお勧めします。映画館は笑いに満ちた幸せな空間でしたよ。

原作ファンも、バートンファンも。 2005-09-12
最初はジョニー・デップの演じるウォンカ氏のファンキーさに唖然とするが、話が進むに従って登場するウンパ・ルンパや子ども達もそれに匹敵する。
原作に忠実であることを前提とした映画ではあるが、ティム・バートンカラーが激しく出ている。ファンタジックな部分を指してだけ「らしい」のではなく、チョコレートを家族に分けたり、話の終盤の原作にはないエピソードを追加する辺りが「らしい」のだ。
しかしオリジナルであっても、チャーリーの優しさを引き出すのに一役も二役も買っているため、原作の色を増しはするがけっして損なっていない。だから、是非原作ファンも楽しんで欲しい。

大人向けのビターテイスト 2005-11-09
ファンタジーとは言いながら、皮肉の利いたブラックな演出でした。
幕開け、人形が溶け出して目玉が流れ出るシーン、
ウォンカ氏幼少時の歯列矯正器はけっこうグロティスクで笑ってしまいました。(^^;)チャーリー以外の子供達(&その親)は「人間の欲望」を極端に現した性格付けになっています。
対してチャーリーの純真な愛情と憧れ、貧しくとも健全な家族の人間性が対比する形で描かれています。同様に豪華絢爛でピカピカにクリーン、夢を実現した工場内部と、
チャーリー一家の暮らしぶりの対比にまたまた苦笑させられます。
傾いで狭く寒い室内で、1台のベットに寄り添って寝てるしかない4人のジジババ殿ですが、
金のチケットが当たったとたん、タップを踊りだす本当は元気な老人なのでありました。ウォンカ氏はチャーリーの拒絶によって自己の欠如を認識します。
そのことが二人の人間<ウォンカ氏ともう一人の人物>の心を癒します。
しんしんと降りつづける雪景色は人間の冷えた心を現していたのかもしれませんね。原作者ダールの世界をバートン監督は遺憾なく描いています。
ジョニー・ディップはどこまで演技の幅を広げるんでしょうね。心憎い出来栄えでした。


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キング・コング プレミアム・エディション |ナオミ・ワッツ

キング・コング プレミアム・エディションキング・コング プレミアム・エディション
出演:ナオミ・ワッツ /ジャックブラック /エイドリアン・ブロディ /トーマス・クレッチマン
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日 2006-05-25


30年代。製作途中の映画を打ち切られそうになった監督デナムは、映画を完成させるため&今までにない冒険映画を撮るため、海図にも載ってない“髑髏島”を目指す。だがそこは死に絶えたはずの恐竜や巨大昆虫、巨大なゴリラ(コング)が住んでいる島だった。しかも女優のアンが原住民にさらわれ、コングの生け贄にされてしまうのだった……。
ピータージャクソン監督が情熱のありったけを注ぎ込んで33年製作の同名映画をリメイク。愛情を込めすぎて、リアリティ重視なのかエンターテインメントとして描きたいのか、わからなくなるような視点のブレは正直否めない。でも約3時間の上映時間を釘づけにさせてしまうのはさすがジャクソン監督。平気で人をぶん投げ、恐竜を拳で殴り倒すが、愛する者に対しては心優しい“野獣”なコングも魅力的。(横森文)


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シン・シティ プレミアム・エディション |ブルース・ウィリス

シン・シティ プレミアム・エディションシン・シティ プレミアム・エディション
出演:ブルース・ウィリス /ミッキー・ローク /クライヴ・オーウェン /ジェシカ・アルバ /ベニチオ・デル・トロ /イライジャ・ウッド /ブリタニー・マーフィ
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2006-06-23


犯罪の街「シン・シティ」を舞台に、これでもか、これでもかとハードなアクションが詰め込まれた一作。ロバート・ロドリゲスと、原作コミックの作者であるフランク・ミラーが共同で監督した。幼女連続殺人事件を追いつつも、犯人が権力者の息子だっかことから、逆に逮捕されるハーティガン刑事。一夜を共にした娼婦が殺され、復讐に燃える前科者マーヴ、悪徳警官を追いつめるドワイト。3人の男たちが愛と信念をかける、3つのエピソードが展開していく。
シャープなモノクロ映像に、女のドレスなどポイントだけ色づけされた「パートカラー」が斬新。銃や刀を使ったバイオレンス場面は強烈だが、流れる血がミルクのように真っ白だったりと、残酷度を薄める美しさもたたえている。ロドリゲスの盟友、クエンティン・タランティーノがゲスト監督として参加したシーンでは、緊迫しつつも、とぼけた味もある男同士の会話に、彼のセンスが際立つ。オールスターキャストが、原作のキャラそっくりの外見になって熱演・怪演。顔じゅう傷だらけのミッキー・ロークや、姿がよく見えないが、超人的な戦闘技術を披露するイライジャ・ウッドがインパクト大だ。女性キャストのセクシー度も半端じゃない。最後までキープされるテンションの高さには、恐れ入るばかり。(斉藤博昭)

とにかく素晴らしい。 2005-09-03
本作は演出のスタイリッシュばかりが注目されるが、「ハード・グッドバイ」と「イエローバスタード」は、紛れも無く不器用な男たちの切ないラブストーリーだということに注意して欲しい。前者では、不器用だが、純粋な大男マーヴが名前も知らない女性の愛のために復讐を誓い、そして散っていく(準備を整えてリベンジ!という設定が面白い)。後者のエピソードは被害者の少女と老刑事の恋である。しかし、2人の関係は犯罪によって始まり、犯罪によって終わりを告げる。ラストは老刑事の哀愁をも感じさせて素晴らしい。一方、「ビッグ・ファット・キル」はギャング映画のようで3つのエピソードでは一番浮いていた。
しかし、これだけ奥の深いストーリーを扱っていながら、娯楽映画としても非常に完成度が高いのが本作の憎いところである。ある意味、オタク監督ロドリゲスでなければ撮れなかっただろう。ストーリーはもちろん、1カット、1カットが原作に細かい点まで(タラのパートですら)忠実に作られており、フィルム・ノワールの影響を受けた原作の雰囲気は十二分に再現できていると言っていい。とくにオープニングとそれに続く原画の流れるオープニング・タイトルだけでもゾクゾクするようなスタイリッシュさだ。オタク監督は個性派俳優を使わせるとベテラン監督以上にその個性を引き出せるのだ。本作では各エピソードの主役のM・ロークは粗野、C・オーウェンはとにかくクール、B・ウィリスは渋く、頼れるキャラを好演し、J・アルバは妖艶、B・デル・トロ、E・ウッドはまさに怪演である。エピソードの配置は「パルプ・フィクション」を髣髴とさせ、これまた絶妙だ。「ビッグ・ファット・キル」は、まさにサービス満載で、そういった意味ではこれがR・ロドリゲス監督の本領発揮であり、若手の映画ファンに一番受けるシーンかもしれない。つまり、娯楽要素はB・F・K>H・G>Y・Bなのだが、ドラマでは逆になるのである。ドラマにおいては「パルプ・フィクション」のような娯楽面を押し出した映画とは一線を画している。
この映画は見終わってすぐにマイ・ベスト10に入った。アメコミの映画化は数あれど本作はそれらの中でも間違いなく群を抜く出来である。間違いなくロドリゲス、ミラーの最高傑作だろう。
これからはハードボイルドな雰囲気、登場人物には「F・ミラー的」という言葉を使いたい。
ちなみに、最初はスタイリッシュさに酔いしれ、2度目はストーリーに注目する、という見方をお勧めする。

久々に観た傑作だ! 2005-11-03
私は日本の重厚な漫画・アニメ作品を多く観たが、この作品も大好きです。
ジャパニメーションとアメコミはかけ離れてるようで、また似ているところもある。
またその違いを比較するのも面白い。
誰が何と言おうと、私はこの作品が面白い!

ようこそ、“Frank Miller’s Sin City”へ! 2005-10-10
 共同監督と言うと、最近ではコーエン兄弟やウォシャウスキー兄弟が思い浮かぶが、主に俳優の演技面やカット割リを原作者であるフランク・ミラーが、技術面をロバート・ロドリゲスが担当したと言う今作は、紛れもなく、40〜50年代のフィルム・ノワールにオマージュを捧げつつ、よりバイオレントでスタイリッシュ、そして、今日的なテイストが充満する、観る度に新たな魅力を発見出来そうな予感がする快作だ。孤高の鬼才F・ミラーを共同監督として引っ張り出したばかりに、全米監督組合からパージされてしまったロドリゲスの男気ぶりが泣かせる。漆黒の闇と光に、時折鮮烈な朱色が交錯する強烈な視覚効果は、シニカルでニヒリステックな世界観に、パッショネートな感覚を醸し出している。その他、随所にフィルム・ノワールの影響が感じ取れるが、ファム・ファタール(悪女)は登場しない。主要な女性たちは、皆、ディーバか、男勝りのハード・ボイルドな役割を与えられており、ブルース・ウイルスやミッキー・ロークといった、現代アメリカを代表するタフ・ガイが、“愛”を貫徹させて、死んでゆくのは、50年代迄のノワール的世界ではあり得ない展開だが、いかにも今日的な寓話とも言える。もう一人の主役であるクライブ・オーウェンが、優男ながら、予想外に颯爽としていて、超キュートなジェシカ・アルバもろとも、Part2への期待大だ。

何故か新鮮 2005-11-06
モノクロというと自然と暗く、汚い感じがしていましたが、この映画ではとても新鮮に見えました。この映画の特長ともいえると思います。
ただ多少グロい部分もあったので、一人で見たほうがいいかと…
そういうわけで星4つ

最高だ! 2005-11-03
間違いなく今年最高の映画だ!既に3度も劇場へ足を運んだ。
スターウォーズや宇宙戦争などのSF映画に押され気味だった今年の洋画だが、この作品はそれらも凌ぐ!
好きなキャラはドワイトにジャッキー・ボーイにミホ、そしてマーヴにケビンだな!
彼らの壮絶な戦いが特に見所だ!!ミホに矢で射抜かれたヌマートの子分も最高!賛否両論に分かれる映画だろうが、間違いなくこれは映画好きの人向けの映画。
あまり映画に詳しくない人は好まないだろう・・・。そういう人は予備知識の要らない甘っちょろい日本の純愛映画のほうが向いている。DVD発売が待ち遠しい。おそらく「キル・ビル」のように豪華特典つきのBOX版も出るだろうから、絶対そっちを買う!!


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Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション |ブラッド・ピット

Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディションMr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション
出演:ブラッド・ピット /アンジェリーナ・ジョリー /ヴィンス・ヴォーン /アダム・ブロディ /ケリー・ワシントン
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2006-04-05


南米コロンビアの首都で劇的な出会いをしたジョンとジェーン結婚を。だが実は双方とも本業はプロの暗殺者。任務で同じターゲットを標的にした2人は、互いの素性を知って唖然。だが正体がバレたからには48時間以内に相手を始末するのがルール。そこで2人は互いを仕留めようとして……。
倦怠期だった夫婦が、互いの偽りを知り、初めて真実の自分をさらけ出すことで絆が深まるという展開。いわば雨降って地固まるという物語だ。そのために家の中で銃をぶっ放し、激しく殴り合い蹴りあうバトル(夫婦喧嘩?)のすさまじさたるや。でも理想的な家 がブチ壊れ、その中で仲良く朝食を食べるシーンは、どんなに見かけが良くても中身が本当に繋がっていないとダメということを象徴していて実に良い。痛快作だけど奥は深いぞ!(横森文)


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ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版 |ダニエル・ラドクリフ

ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版
出演:ダニエル・ラドクリフ /ルパート・グリント /エマ・ワトソン /ロビー・コルトレーン /レイフ・ファインズ /マイケル・ガンボン /ブレンダン・グリーソン
ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 2006-04-21


メガヒットファンタジーの第4作は、青春ドラマとしての側面が色濃くなり、より大人も楽しめる仕上がりになった。クィディッチ・ワールドカップを観戦しに来たハリーだが、夜空に「闇の印」が浮かび人々は混乱。ホグワーツ校で開催される「三大魔法学校対抗試合」では、選手を決める「炎のゴブレット」が、17歳以上という資格にもかかわらず、14歳のハリーを選出するのだった。
体長9mものドラゴンや、水中での大救出など、対抗試合の場面は想像を超えるリアル感とスケールで映像化された。個性的な制服をまとった他校の生徒や、ついに現れる宿敵ヴォルデモートの姿もシリーズファンにうれしい限り。監督は、シリーズ初のイギリス人であるマイク・ニューウェル。ハリーの初恋、ロンとの確執、嫉妬されるハーマイオニーなど、ドラマ部分をしっかり描きながら、原作以上に「友情」というテーマをくっきり浮かび上がらせる。ラストシーンで主人公3人が語り合うセリフは、しみじみと感慨深い。(斉藤博昭)


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